請求書カード払い3社(INVOY・マネーフォワード・Finto)の手数料を年利に直したら16〜18%。使っていい場面と、使ってはいけない場面
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※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています。本記事は各社が公式サイトで公開している条件を整理したもので、資金調達の助言ではありません。筆者はこれらのサービスの利用体験を書いていません。数字は2026年9月10日時点の公式表示で、改定されることがあります。申し込む前に必ず公式サイトの最新情報でご確認ください。
「請求書カード払い」は、取引先から届いた請求書を、サービス会社がいったん銀行振込で払い、その金額を自分のクレジットカードで決済する仕組みです。 カードの引き落としは締め日の後なので、支払いを最大60日ほど後ろにずらせます。各社は「借入ではない」と案内していますが、カードの支払いの延滞が続けばカード会社経由で信用情報に影響します。
私は美容室と脱毛サロンを4店舗経営していて、仕入れの支払日と売上の入金日がずれる月は毎年あります。 この手のサービスの広告は「借りない資金繰り」と書かれますが、手数料を60日の猶予に対する年利に直すと、判断はかなりはっきりします。
目次
仕組み:請求書を立て替えてもらい、カードで払う
3社の公式条件(2026年9月10日時点)
| INVOY カード払い | マネーフォワード 請求書カード払い | Finto カード後払い | |
|---|---|---|---|
| 手数料 | 支払額の3%(1万円未満は一律300円) | 2.7%(税別)。10万円以下は一律3,000円(税別) | 2.5%(税別)。5万円以下は一律1,400円(税区分の明記なし) |
| キャンペーン | 利用開始月から最大2か月間 2.2% | 月間200万円以上で低減の案内あり | 利用開始月 2.2% |
| 支払い延長 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 |
| 振込の速さ | 最短10分。振込日は当日〜30日後で指定可 | 5日・10日・15日・20日・25日・末日に実行 | 最短30分(16時までの申請) |
| 金額の上下限 | 上限・下限なし(カードの枠に準拠) | 数万円〜数百万円(カードの枠に依存) | 上限はカード会社の定める額 |
| 対象 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主(個人事業主が発行した請求書の支払いは法人のみ) | 法人・個人事業主 |
| カード | Visa・Mastercard・JCB | Visa・Mastercard・JCB・MUFG CARD(3Dセキュア2.0対応の国内発行) | 国内発行のVisa・Mastercard・JCB・セゾン |
| 初期費用・月額 | 無料 | 無料 | 手数料以外は無料 |
| 審査 | 公式表示は「財務審査なし」(カード会社の審査・ルールは別) | 公式サイトに明記なし | 公式表示は「借入審査不要」(カード会社の審査・ルールは別) |
| 運営 | FINUX株式会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 | トラボックス株式会社(ビジョナル傘下) |
各社公式サイトの表示(2026年9月10日確認)。INVOYの3%が税込か税別かは公式表示に明記がなく、そのまま載せています。もし税別なら税込3.3%で、60日の年利換算は約20%になります。税別の2社は本文の計算で税込(×1.1)に直しています。
実額と年利換算:60日の猶予にいくら払うのか
| 請求額 | INVOY(3%) | マネーフォワード(税込2.97%) | Finto(税込2.75%) |
|---|---|---|---|
| 30万円 | 9,000円 | 8,910円 | 8,250円 |
| 100万円 | 30,000円 | 29,700円 | 27,500円 |
| 300万円 | 90,000円 | 89,100円 | 82,500円 |
| 60日猶予の年利換算 | 約18.3% | 約18.1% | 約16.7% |
| 参考:ポイントが1%付くカードなら(付与はカード会社の規定次第) | 2.00%(年約12.2%) | 1.97%(年約12.0%) | 1.75%(年約10.6%) |
年利換算=手数料率×365÷60。実際の猶予日数はカードの締め日で30〜60日の間で変わるので、猶予が短いほど年利は高くなります。最低手数料(INVOY 300円・マネーフォワード3,000円税別・Finto 1,400円)は小口ほど率を押し上げます。ポイントは基本還元1%のカードで1pt=1円換算。決済代行を経由する支払いは付与率が下がる・対象外になるカードもあるので、自分のカードの規定で確認。
数字にすると、60日で税込2.75〜3%は、年利で16〜18%です。ポイントが1%付く前提で引いても10〜12%。 一般に年数%台で借りられる事業性融資と比べると、桁が違います。「借りない資金繰り」という言葉は正しいのですが、借りるより高くつくのが普通です。
使っていい場面(一般論)
- 入金日が確定している穴を、1回だけ埋める。売掛の入金が翌月末に決まっていて、今月の仕入れの支払いが先に来る。手数料は「その1回の保険料」と割り切れる金額か
- 融資の実行が間に合わない。融資は申込から実行まで週単位。最短10分〜数営業日で振込されるスピードに価値がある場面
- 取引先に知られずに払いたい。各社は「取引先には通常の銀行振込として届く」と案内している(振込名義の扱いは各社の説明で確認)。ファクタリング(債権譲渡)と違い、取引先への通知が要らない
- 初月キャンペーンの範囲で試す。INVOYは最大2か月2.2%、Fintoは初月2.2%(新規利用など各社の適用条件あり)。条件に合う1回きりの利用なら、この率で済む
使ってはいけない場面(一般論)
- 毎月使う。毎月60日ずらすと、ずらした分はいつか一度に来ます。年利16〜18%を払い続けることになり、資金繰りは改善しません
- 翌月のカードの引き落としに残高が足りない。延ばしただけで減っていない。カードの支払いの延滞が続くと、カードの利用停止と信用情報への影響が出ます
- 小口の請求書。マネーフォワードは10万円以下で一律3,000円(税別・税込3,300円)=3万円の請求書なら11%。Fintoは5万円以下で1,400円(公式表示。税別なら税込1,540円)=3万円なら4.7〜5.1%。率で見ると、小口ほど高い
- カードの利用可能枠が足りない。3社とも上限はカードの枠。枠を使い切ると、本業の支払いに影響します
3社の使い分け(公式条件から)
- Finto:手数料が最も低い(2.5%税別、初月2.2%)。5万円以下は一律1,400円。急ぐ振込は最短30分(16時まで)
- INVOY:最低手数料が300円と小さく、小口でも率が崩れにくい。最大2か月2.2%。振込日を当日〜30日後で指定できる
- マネーフォワード:振込日が5日刻みで固定。10万円以下は一律3,000円(税別)で率が上がるので、小口には不利。マネーフォワードの会計を使っている事業者が管理しやすい面はある(会計連携の詳細は公式で確認)
よくある質問
Q. 請求書カード払いの手数料はいくらですか?
A. 公式サイトの表示(2026年9月10日確認)で、INVOYは支払額の3%(1万円未満は一律300円、利用開始月から最大2か月は2.2%)、マネーフォワード 請求書カード払いは2.7%(税別。10万円以下は一律3,000円税別)、Fintoカード後払いは2.5%(税別。5万円以下は一律1,400円で税区分の明記なし、利用開始月は2.2%)です。
Q. 支払いはどのくらい延ばせますか?
A. 3社とも公式に「最大60日」と案内しています。実際に延びる日数は、使うクレジットカードの締め日と支払日で決まります。
Q. 個人事業主でも使えますか?
A. 3社とも法人・個人事業主が対象です。ただしマネーフォワードは、個人事業主が発行した請求書の支払いは法人のみ申し込めると案内しています。海外企業が発行した請求書は対象外です。
まとめ
- 請求書カード払いは、請求書を立て替えてもらいカードで払う仕組み。最大60日、手数料は税込で2.75〜3%(INVOY 3%/マネーフォワード 2.7%税別/Finto 2.5%税別)
- 60日の猶予に対する年利は約17〜18%。ポイントが1%付く前提で引いても約11〜12%。一般の事業性融資より高い
- 使うのは、入金日が決まっている穴を1回埋めるとき・融資が間に合わないとき・取引先に通知せずに払いたいとき(各社の案内どおりに届くかは要確認)
- 毎月使う・翌月の残高がない・小口・カードの枠が足りない、なら使わない
- 条件は改定される。この記事の数字は2026年9月10日時点。申し込む前に公式の最新ページで確認
受け取る側の手数料はAirペイの手数料と入金サイクル、税金をカードで払う話は税金をカードで払うと得か損かで書いています。
出典: INVOYカード払い公式(手数料3%・1万円未満300円・最大2か月2.2%・最短10分・法人/個人事業主・Visa/Mastercard/JCB・初期費用月額無料・財務審査なし)/マネーフォワード 請求書カード払い公式(2.7%税別・10万円以下3,000円税別・最大60日・振込日・対象・カード・初期費用月額無料・個人事業主が発行した請求書は法人のみ・海外請求書は対象外)/Fintoカード後払い公式(2.5%税別・5万円以下1,400円・初月2.2%・最大60日・最短30分・国内発行Visa/Mastercard/JCB/セゾン・借入審査不要・トラボックス株式会社)。いずれも2026年9月10日に公式サイトで確認。年利換算は筆者の計算。