法人ETCカードの組合2社は、どちらも走行料金の8%。ガソリンカードとの違いを公式条件で並べた
お金書いた人: パングラム運営者(美容室3店と脱毛サロン1店を経営・個人開発) 公開
PR:この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型の広告リンク)が含まれます。各組合の条件は公式サイトの記載に基づき、2026年9月13日に確認したものです。後半の法人クレジットカードとの比較は、特定の商品ではなく仮に置いた条件による試算です。

会社を作ったばかりで、法人クレジットカードの審査に通るか分からない。
でも、高速道路は仕事で使う。
そこで目に入るのが、協同組合が発行する「クレジット審査なし」の法人ETCカードです。
信販会社の与信審査はありませんが、組合の規定による審査はあります。
結論から言うと、高速情報協同組合とETC協同組合の法人ETCカードには、どちらも走行料金に対して8%の事務手数料がかかると公式に書かれています。
月5万円分の高速を走る会社なら、事務手数料だけで年48,000円です。
これは「安いカード」ではなく、クレジット審査に通らない会社が高速道路を後払いで使うための費用です。
一方、同じ組合のガソリンカードは手数料も年会費も無料で、性格がまったく違います。
だからこの記事では、ETCとガソリンで判断を分けます。
同じ組合のガソリンカードは、手数料も年会費も無料。ただし出資金10,000円は別(公式には「脱退時返金」と案内。返金の時期・手続きは加入前に組合へ確認)。給油は店頭価格ではなく、組合が算出する価格で請求されます。
最初に確かめるのは、法人クレジットカードの審査に通るかどうか。通るなら、そのカードの年会費・ETCカードの費用・還元率を出して、組合カードと総額で比べます。
目次
「クレジット審査なし」の組合カードとは? 審査に通らない会社のための仕組み
設立したばかりの法人や、開業まもない個人事業主は、法人クレジットカードの審査に通りにくいことがあります。
実績がまだ無いからです。
高速情報協同組合は公式サイトで、そうした会社でもカードが作れるよう「クレジット審査なし」で発行していると説明しています。
仕組みは単純です。
協同組合に加入して組合員になり、組合が発行するカードを使います。
クレジットカードではないので、信販会社の与信審査がありません。
代わりに出資金10,000円を預け、組合の規定による審査を受けます。
出資金は、両組合とも公式に「脱退時返金」と案内されています。
返金の時期・手続き・精算の条件までは公式ページに記載がないので、加入前に組合へ確認してください。
2つの組合の条件は、どこが違う?(2026年9月13日時点)
まずはETCカードから、公式の条件を並べます。
法人ETCカード
| 項目 | 高速情報協同組合 | ETC協同組合 |
|---|---|---|
| 出資金 | 10,000円/1社(脱退時返金) | 10,000円/1社(脱退時返金) |
| カード発行手数料 | 550円(税込)/1枚 | 880円(税込)/1枚 |
| 年間手数料 | 550円(税込)/1枚・年1回 | 880円(税込)/1枚・年1回 |
| 事務手数料 | 8%(走行料金に対して) | 8%(走行料金に対して) |
| 支払い | 月末締め → 翌月20日頃に請求書 → 翌々月に口座振替 | 月末締め → 翌月20日頃に請求書 → 翌々月に口座振替 |
| 発行枚数 | 記載なし | 登録車両1台につき最高4枚 |
上の表に載せたETCカードの費用項目のうち、2組合で違うのは1枚あたりの発行手数料と年間手数料です(必要書類やガソリンカードの条件は下で別に見ます)。
高速情報協同組合が550円、ETC協同組合が880円。
1枚あたりの差は、初年度が660円、翌年度以降が330円です(出資金は別)。
法人ガソリンカード
ガソリンカードは、カード手数料と年間手数料が両組合とも無料です。
事務手数料の書き方は、組合で違います。
| 項目 | 高速情報協同組合 | ETC協同組合(TRUST&FLEX) |
|---|---|---|
| 出資金 | 10,000円/1社(脱退時返金) | 10,000円/1社(脱退時返金) |
| カード手数料 | 無料 | 無料 |
| 年間手数料 | 無料 | 無料 |
| 事務手数料 | 記載なし(カード手数料・年間手数料は無料と表示) | 無料(「手数料/無料・年会費/無料・事務手数料/無料」と明記) |
| 使える店 | アポロステーション・出光&昭和シェルSS | アポロステーション 全国約6,400店 |
| 価格 | 全国平均価格より算出。全国どこで給油しても同じ価格と明記 | 毎月末に算出する組合価格・全国均一。高速道路上の給油は金額が異なると明記 |
| 支払い | 翌月末に口座振替 | 月末締め → 翌月末日に口座振替 |
8%は、年間でいくらになる? 走るほど増える
事務手数料は定額ではなく、走行料金に対する割合です。
つまり、走るほど増えます。
月あたりの額と、年間手数料を足した年額は、次の表のとおりです。
| 月の高速代 | 事務手数料 8%(月) | 年間(事務手数料のみ) | +年間手数料550円を足した年額 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 800円 | 9,600円 | 10,150円 |
| 30,000円 | 2,400円 | 28,800円 | 29,350円 |
| 50,000円 | 4,000円 | 48,000円 | 48,550円 |
| 100,000円 | 8,000円 | 96,000円 | 96,550円 |
カード1枚・高速情報協同組合の翌年度以降(年間手数料550円のみ)で計算しています。
初年度は発行手数料550円が加わるので、月5万円の例なら49,100円です。
出資金10,000円は表に入れていません。
公式には「脱退時返金」と案内されていますが、返金の時期・手続き・精算の条件は公式ページに書かれていないため、加入前に組合へ確認してください。
預けている間は手元から出ている点にも注意が要ります。
クレジットカードのETCカードと比べると? 仮の条件で試算
法人クレジットカードには、ETCカードを追加できるものがあります。
年会費や追加費用はカードによって違い、走行料金に対する事務手数料という考え方は一般にありません。
ここが組合カードとの構造上の違いです。
どのカードが有利かは、そのカードの年会費・ETCカードの発行費・ポイント還元率で変わります。
ここでは差の大きさを感じてもらうための仮の試算として、「年会費と追加費用が0円、還元率1%の法人カード」を置いて比べます。
実在の特定カードの数字ではありません。
| 月5万円の高速代(年60万円) | 組合の法人ETCカード | 仮に置いた法人カード(年会費0円・還元1%) |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 48,000円 | なし |
| 年間手数料 | 550円 | 0円と仮定 |
| カード会社独自のポイント | なし | 約6,000円相当と仮定 |
| ETCマイレージ | どちらも対象になりうる(下記参照) | |
| 年間の差 | この仮定なら、およそ54,500円ぶん組合カードのほうが高い | |
ETCマイレージは、どうなる?
両組合とも、公式サイトでETCマイレージに触れています。
高速情報協同組合は「マイレージポイントが貯まります」と記載しています。
ETC協同組合は「ETCマイレージサービスを受けることができます」と記載しています。
ただし登録と管理は組合が行い、組合員が個別に登録・管理することはできないという趣旨の条項が、両組合の公式サイトにあります。
ETC協同組合はさらに、「組合員へのETCマイレージポイントの還元の有無に関わらず」登録・管理は組合が行うとも書いています。
ポイントが組合員に還元されるかどうかは、申し込み前に組合へ確認したほうが確実です。
上の表の金額には、このマイレージの差は反映していません。
上の表で「なし」としたのは、あくまでカード会社独自のポイントのことです。
8%は、ポイント還元で埋まる?
この仮定のもとでは、8%の事務手数料は、ポイント還元だけでは埋まらない大きさになります。
実際にどちらが有利かは、比べる法人カードの年会費・ETCカードの費用・還元率で変わります。
そもそもその法人カードを作れるかどうかも別問題です。
次でそこを整理します。
結局どう選ぶ? ETCとガソリンで判断を分ける
ガソリンカードは、条件がいい
カード手数料も年間手数料も無料で、走行料金にあたる上乗せの記載もありません。
出資金1万円は公式に「脱退時返金」と案内されています(時期・手続き・精算の条件は要確認)。
クレジット会社の審査を通さずに申し込めて、発行料も年会費もかからないので、クレジットカードが作りにくい時期の会社には素直に選びやすい条件です。
どの店で給油しても同じ価格という点も、店ごとの値動きを避けたい会社には向きます(ETC協同組合は高速道路上の給油は金額が異なると明記しています)。
ただし手数料が無料でも、給油の総額が安くなるとは限りません。
両組合とも、給油した時点の店頭価格ではなく組合が算出する価格で請求されます。
| 組合 | 請求される給油価格の決まり方(公式の案内) |
|---|---|
| 高速情報協同組合 | 「全国平均価格より算出」 |
| ETC協同組合 | 「毎月末に算出する組合価格」。高速道路上での給油は金額が異なると明記 |
どちらも給油した時点では単価が確定していない方式です。
組合価格が近所のスタンドの店頭価格より高いこともあります。
実際に払う金額は、普段の給油価格と見比べて判断してください。
ETCカードは、条件付き
- 法人クレジットカードの審査に通るなら、まずそちらを検討する。上の仮定(年会費等0円・還元1%)で比べるかぎり、8%の負担は大きく出ます。実際の差はそのカードの年会費と還元率しだいです
- 審査に通らないなら、選ぶ理由があります。8%は走行額に比例するので、高速をあまり使わない会社ほど負担の絶対額は小さくなります(月1万円なら年9,600円、月5万円なら年48,000円)。いくらまでなら許容できるかは、その会社が高速道路をどれだけ事業に使っているかで決まります
- 金額が大きいほど差は開くので、まず法人クレジットカードに申し込んでみる価値があります
- 審査に通るまでの「つなぎ」として使う考え方もありますが、その場合は先に脱退と出資金の精算の条件を組合に確認してから決めてください。返金の時期や手続きは公式ページに書かれていません
PR:以下は各組合の公式ページへの広告リンクです。出資金・手数料・審査の条件は、申し込み画面で必ず最新のものを確認してください。
申し込みには何が要る? 書類と流れ
必要書類は、組合とカードの種類で少し違います。
公式ページの記載をそのまま並べます。
| 高速情報協同組合 | ETC協同組合 | |
|---|---|---|
| ETCカード | 履歴事項全部証明書(法人・6か月以内)/確定申告書(個人事業主)、車検証、セットアップ証明書、代表者の運転免許証 | 履歴事項全部証明書(法人・6か月以内)/所得税確定申告書(個人事業主)、車検証、ETC車載器セットアップ証明書、代表者の運転免許証など |
| ガソリンカード | 履歴事項全部証明書(法人)/確定申告書(個人事業主)、代表者の運転免許証。ETCカードを同時に申し込む場合だけ車検証とセットアップ証明書が必要 | 履歴事項全部証明書(法人・コピー可6か月以内)/確定申告の写し(個人事業主)、代表者の運転免許証など、車検証 |
開業したばかりで、まだ確定申告をしていない個人事業主については、両組合とも開業届や契約書類の写しなどで事業を確認して申請できると案内しています。
これに加えて出資金10,000円が必要です。
申し込みから届くまでは、次の順です。
出資金の振込先は、送られてくる書類に記載されます。
よくある質問
Q. 組合の法人ETCカードは、年会費のほかに何がかかりますか?
A. 両組合とも、公式サイトに「事務手数料 8%(走行料金に対して)」と明記されています(2026年9月13日確認)。
カード1枚ごとの発行手数料と年間手数料は、高速情報協同組合が550円(税込)、ETC協同組合が880円(税込)です。
このほかに組合加入の出資金が1社あたり10,000円で、こちらは脱退時に返金されると案内されています。
Q. 出資金の1万円は返ってきますか?
A. 両組合とも公式サイトに「脱退時返金」と案内されています。
同じ組合であれば、複数枚のカードを発行しても、ETCカードとガソリンカードを両方作っても、出資金は1社につき10,000円です。
2つの組合の両方に加入する場合は、それぞれに10,000円が必要になります。
返金の時期や手続きは公式ページに記載がないため、加入前に組合へ確認してください。
Q. ガソリンカードにも8%はかかりますか?
A. ETC協同組合のガソリンカードのページには「手数料/無料・年会費/無料・事務手数料/無料」と明記されています。
高速情報協同組合のガソリンカードのページはカード手数料・年間手数料を無料と表示し、事務手数料の記載がありません。
8%が明記されているのは両組合ともETCカードのページです。
Q. クレジット審査なしとは、どういう意味ですか?
A. クレジットカードではないため、信販会社による与信審査がないという意味です。
ただし組合側の審査はあり、ETC協同組合の公式サイトには「カードお届けには組合規定の審査がございます」と記載されています。
設立したての法人や、確定申告前の個人事業主でも、開業届や契約書の写しで申請できると案内されています。
Q. 支払いはいつになりますか?
A. ETCカードは両組合とも月末締めで、翌月20日頃に請求書が出て、引き落としは翌々月です。
ガソリンカードは高速情報協同組合が翌月末、ETC協同組合が月末締めの翌月末と案内されています。
まとめ
- 組合の法人ETCカードは、両組合とも走行料金に対して8%の事務手数料が公式に明記されている
- 月5万円の高速代なら、事務手数料だけで年48,000円。年会費等0円・還元1%の法人カードを仮に置いて比べると、年5万円前後の差が出る計算になる
- ガソリンカードは手数料・年会費とも無料で、ETCカードとは条件がまったく違う
- 出資金10,000円は1つの組合につき1社1回。同じ組合でETCとガソリンの両方を作っても同額だが、2つの組合に入るならそれぞれに必要。公式には「脱退時返金」と案内されており、返金の時期や手続きは組合に確認する
- 最初に確かめるのは法人クレジットカードの審査に通るかどうか。通るなら、そのカードの年会費・ETCカードの費用・還元率を出して組合カードと総額で比べる。通らないなら組合カードが選択肢になるが、組合側にも独自の審査があり、必ず発行されるとは限らない
あなたはどれ?
- 法人クレジットカードの審査に通る → まずそちらを検討。そのカードの年会費・ETCカードの費用・還元率を出して、組合カードと総額で比べる
- 審査に通らないが、高速道路を仕事で使う → 組合のETCカードが選択肢になる。8%は走行額に比例する。組合側にも独自の審査があり、必ず発行されるとは限らない
- 法人クレジットカードが作りにくい時期で、給油代を後払いにしたい → 組合のガソリンカードは手数料・年会費とも無料(出資金10,000円は別)。請求は組合が算出する価格なので、普段の給油価格と見比べる
出典: 高速情報協同組合 公式サイト(法人ETCカード・法人ガソリンカードのページ)、ETC協同組合 公式サイト(法人ETCカード・法人ガソリンカードのページ)。いずれも2026年9月13日確認。法人クレジットカードとの比較は、特定の商品ではなく仮に置いた条件(年会費と追加費用0円・還元率1%)による当サイトの試算です。条件は改定されることがあるため、申し込む前に必ず公式ページで最新の数字を確認してください。