ゲーミングPCの電気代は1ヶ月いくら? グラボ別の目安と計算のしかた。電源の「750W」は消費電力ではない
時事・PC書いた人: パングラム運営者(美容室3店と脱毛サロン1店を経営・個人開発) 公開
※この記事には広告(アフィリエイト)リンクが含まれます。グラボの消費電力はNVIDIA公式の仕様比較ページ、電気の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価をもとに、2026年10月18日時点でまとめました。金額は計算上の目安で、実際の電気代は使い方・機種・契約によって変わります。

「ゲーミングPCを買ったら、電気代はどれくらい上がる?」
「毎日遊んでいるけど、月いくらになっているんだろう」
結論から言うと、この記事の仮定で1日3時間・30日を計算すると、表に載せた8つのグラボのうち5つが月1,000円以下でした。
同じ仮定では、いちばん電気を使うRTX 5090でも約1,880円です。
ただし、1日の時間が長い人や、つけっぱなしの人は話が変わります。
計算のしかたさえ分かれば、自分の場合の金額はすぐに出せます。
1日3時間・30日の目安:RTX 5060で約680円、RTX 5070で約980円、RTX 5090で約1,880円
勘違いしやすい所:電源ユニットの「750W」やNVIDIAの「必要なシステム電力」は電源の大きさの話で、消費電力ではない
正確に知るには:コンセントに挟むワットモニターで、自分のPCを測る
目次
先に結論:グラボ別の電気代の目安は?
グラボ(グラフィックボード)は、ゲーミングPCでいちばん電気を使う部品です。
NVIDIAは、グラボごとの「総電力」を公式に出しています。
これにCPUやマザーボード、ファンなどの分として100Wを足した数字を、ゲーム中の消費電力と仮定して計算しました。
| グラボ | NVIDIA公式の総電力 | ゲーム中(仮定) | 1時間 | 1日3時間×30日 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 4060 | 115W | 215W | 約6.7円 | 約600円 |
| RTX 5050 | 130W | 230W | 約7.1円 | 約640円 |
| RTX 5060 | 145W | 245W | 約7.6円 | 約680円 |
| RTX 5060 Ti | 180W | 280W | 約8.7円 | 約780円 |
| RTX 5070 | 250W | 350W | 約10.9円 | 約980円 |
| RTX 5070 Ti | 300W | 400W | 約12.4円 | 約1,120円 |
| RTX 5080 | 360W | 460W | 約14.3円 | 約1,280円 |
| RTX 5090 | 575W | 675W | 約20.9円 | 約1,880円 |
総電力はNVIDIA公式の仕様比較ページの値(Founders Editionまたはリファレンス設計。メーカー製のカードは違う場合があります)。単価31円/kWhで計算し、10円単位で丸めています。
グラボの総電力は、いわば「全力で回ったときの数字」です。
ゲームの場面によっては、もっと少なく済むこともあります。
一方で、CPUの構成や電源の変換ロスによっては、表より多くなることもあります。この表は計算の目安として見て、正確な数字は測って確かめてください。
1日の時間が長いと、いくらになる?
電気代は、使う時間にそのまま比例します。
1日5時間なら3時間の約1.7倍、8時間なら約2.7倍です。
| 1日の時間(30日) | RTX 5060(245W) | RTX 5070(350W) | RTX 5090(675W) |
|---|---|---|---|
| 1時間 | 約230円 | 約330円 | 約630円 |
| 3時間 | 約680円 | 約980円 | 約1,880円 |
| 5時間 | 約1,140円 | 約1,630円 | 約3,140円 |
| 8時間 | 約1,820円 | 約2,600円 | 約5,020円 |
カッコ内はゲーム中の消費電力の仮定(総電力+100W)。単価31円/kWhで計算し、10円単位で丸めています。
毎日長く遊ぶ人ほど、グラボの差がはっきり金額に出ます。
RTX 5060とRTX 5090では、同じ使い方でも約2.8倍の差です。
これからグラボを選ぶ人は、性能と一緒に総電力も見ておくと、月々の差が想像しやすくなります。
自分の場合はいくら? 計算してみる
消費電力と時間を入れると、1ヶ月の目安が出ます。
最初は、上の表の「ゲーム中(仮定)」の数字を入れてみてください。
計算式は、消費電力(W)÷1000×1日の時間×日数×単価です。
W(ワット)を1000で割ると、kW(キロワット)になります。
そこに時間をかけたのが、明細に出てくる「kWh」です。
モニターやスピーカーも使うなら、その分も足してください。
モニターの消費電力は、本体の仕様表に書いてあります。
例えば、仮に30Wのモニターを1日3時間・30日使うと、約84円です。
電源の「750W」は、いつもその電気を使うということ?
これは、いちばん多い勘違いです。
電源ユニットの容量は「最大でここまで送れる」という上限で、消費電力ではありません。
750Wの電源を積んでいても、実際に使う電力はそのときの負荷で決まります。
NVIDIAが公開している「必要なシステム電力」も同じです。
これは、そのグラボを積むときに選ぶ電源の容量の目安で、消費電力ではありません。
| グラボ | 総電力(グラボだけ) | 必要なシステム電力(電源選びの目安) |
|---|---|---|
| RTX 5060 | 145W | 550W |
| RTX 5070 | 250W | 650W |
| RTX 5080 | 360W | 850W |
| RTX 5090 | 575W | 1000W |
出典: NVIDIA公式の仕様比較ページ(2026年10月18日確認)。
「ゲーミングPCは600〜1000W使う」という説明を見かけたら、電源の大きさの話をしていないかを確かめてください。
電源の数字で計算すると、電気代を大きく見積もりすぎてしまいます。
いちばん確実なのは、自分のPCを測ること
ここまでの金額は、仮定を置いた計算です。
本当の数字は、CPU・グラボ・遊ぶゲーム・設定で変わります。
放置中やスリープ中にどれだけ使っているかも、機種ごとに違います。
正確に知りたいなら、コンセントとPCの間に挟むワットモニターで測るのが早いです。
測る道具は2,000円台からあります。
1,000件以上の評価がついているのが、サンワサプライのワットモニター(TAP-TST8N)です。消費電力(W)のほか、積算の電力量(kWh)・時間・電気料金を表示できます。
メーカーの仕様では、消費電力の測定範囲は1650Wまでです。ただし、つなげる機器は定格(15A・100V)の範囲内にしてください。
注意したいのは、差し込み口が2ピンであることです。
PCの電源コードが3ピン(アース付き)なら、変換アダプタが要ります。買う前に、手元のプラグの形を確かめてください。

サンワサプライ ワットモニター 5種データ計測可能 消費電力(W)・積算電力量(kWh)・積算時間(Hour)・積算電力料金(円)・CO2排出量(kg) 液晶表示 1個口・2ピン ホワイト TAP-TST8N
- 消費電力の測定範囲は1650Wまで(定格15A・100V)
- 積算の電力量・時間・料金も表示
- 差し込み口は2ピン
価格・在庫は変動します。エアコンや冷蔵庫など、壁のコンセントに直接つなぐよう決められている機器には使えません(メーカーの注意書き)。 ※ リンクには広告(アフィリエイト)が含まれます
電気の単価は、本当に31円でいい?
31円/kWhは、家電の電気代を表示するときの「目安単価」です。
全国家庭電気製品公正取引協議会が決めていて、2022年7月22日に改定された数字(税込)です。
実際の単価は、契約しているプランや地域で違います。
自分の家の単価をざっくり知りたいなら、明細の請求額を、使用量(kWh)で割るのが早いです。
この方法だと、基本料金なども含んだ平均になるので、少し高めに出ます。
出た単価を、上の計算機の「電気の単価」に入れれば、自分の家に近い金額になります。
電気代を抑えるには?
効くのは、使う時間と、グラボを全力で回す時間を減らすことです。
- 遊ばないときは電源を切るか、スリープにする。ダウンロードを待つ間のつけっぱなしは、意外と長くなりがちです
- フレームレートに上限をつける。モニターが表示できる以上のフレームを作らせないと、グラボが全力で回る時間が減ります
- グラボを選ぶときに、総電力も見る。毎日長く遊ぶ人ほど、月々の差が大きくなります
- 電気の契約を見直す。単価が下がれば、PC以外の電気代も一緒に下がります
どれだけ下がったかは、ワットモニターで前後を比べると分かります。
ゲーム以外の作業が中心なら、消費電力の小さいPCを分けて使う手もあります。小さなPCについてはミニPCのデメリットと選び方にまとめています。
Windowsのサポートの期限が気になる人は、Windows 11のサポート終了はいつ?も参考にしてください。
よくある質問
Q. ゲーミングPCの電気代は1ヶ月いくらくらいですか?
A. 使い方で大きく変わります。この記事の仮定(ゲーム中の消費電力=グラボの総電力+100W、単価31円/kWh)で1日3時間・30日使うと、RTX 5060で約680円、RTX 5070で約980円、RTX 5080で約1,280円、RTX 5090で約1,880円です。1日5時間なら、それぞれ約1.7倍になります。
Q. ゲーミングPCの電気代は1時間いくらですか?
A. 消費電力(W)÷1000×単価で出せます。単価31円/kWhなら、ゲーム中に350W使うPCは1時間あたり約10.9円、675W使うPCは約20.9円です。
Q. 1日つけっぱなしにすると、電気代はいくらになりますか?
A. ゲームをしていない時間の消費電力しだいで、機種ごとに違います。仮に、放置中が100Wで1日20時間・30日なら、60kWhで約1,860円です。自分のPCの放置中の数字は、ワットモニターで測るのが確実です。
Q. 750Wの電源ユニットなら、いつも750W使うのですか?
A. いいえ。電源ユニットの容量は「最大でここまで送れる」という上限です。実際に使う電力は、そのときの負荷で決まります。NVIDIAが公開している「必要なシステム電力」も、電源ユニットの容量を選ぶときの目安で、消費電力ではありません。
Q. 電気の単価31円はどこから来た数字ですか?
A. 家電の電気代を表示するときの目安として、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている単価です(税込・2022年7月22日改定)。実際の単価は契約や地域で違います。明細の請求額を使用量(kWh)で割ると、基本料金なども含めた自分の家のおおよその単価が分かります。
Q. ゲーミングノートPCも同じ計算でいいですか?
A. 計算のしかたは同じです。ただし、デスクトップのグラボの数字はそのまま使えません。ACアダプターに書いてある出力(W)は最大出力で、実際の消費電力ではありません。実際に使う電力は負荷で変わり、コンセント側では変換のロスも加わるので、そのまま電気代の計算には使えません。実際の数字は、アダプターをワットモニターにつないで測るのが確実です。
まとめ
- 電気代は消費電力(W)÷1000×時間×単価で出せる。単価の目安は31円/kWh
- 1日3時間・30日なら、RTX 5060で約680円、RTX 5070で約980円、RTX 5090で約1,880円(総電力+100Wの仮定)
- 使う時間に比例する。1日8時間なら3時間の約2.7倍
- 電源ユニットの容量やNVIDIAの「必要なシステム電力」は電源の大きさの話で、消費電力ではない
- 正確に知るには、ワットモニターで自分のPCを測る
あなたはどれ?
- これからPCを買う → 性能と一緒にグラボの総電力を見て、上の表で月々の差をつかむ
- もう持っていて、毎月の額が気になる → ワットモニターでゲーム中と放置中を測り、計算機に入れる
- つけっぱなしが多い → まず放置中のWを測る。遊ばない時間は電源を切るかスリープに

サンワサプライ ワットモニター 5種データ計測可能 消費電力(W)・積算電力量(kWh)・積算時間(Hour)・積算電力料金(円)・CO2排出量(kg) 液晶表示 1個口・2ピン ホワイト TAP-TST8N
- 自分のPCの消費電力を測る
- 差し込み口は2ピン(3ピンのプラグは変換が必要)
価格・在庫は変動します。 ※ リンクには広告(アフィリエイト)が含まれます
出典: NVIDIA「GeForce グラフィックスカードの比較」(RTX 50シリーズ・RTX 40シリーズのグラフィックスカード総電力と必要なシステム電力)、全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」(電力料金の目安単価31円/kWh・税込・令和4年7月22日改定)、サンワサプライ TAP-TST8N 製品ページ(定格15A・100V、消費電力の測定範囲0.3〜1650W、プラグ2P)。いずれも2026年10月18日に確認。